巻物
私は数々の操り人形の中に他のとは違う人形がいることに気付いた。
それも8歳ぐらいの男の子のようだ。かくれんぼをして一日中遊んでいるその姿を見ていると、
私の亡き息子「エドワード」を思い出す。不思議なものだ。人形のしぐさが彼にそっくりだ。
そして、人形が口笛で鳴らすあの曲もエドワードが好きだった歌。まさか、あの人形…エドワードなのか?
巻物
私は操り人形の製造工程をじっくりと研究した。まず最初は木材を削り、磨くことから始まる。
そして、鉄の釘でパーツを組み合わせる。そこからはペンキを塗り、刃を仕込む。
最後は人間の魂を吹き込み、呪文をかけることによって、魔法の糸で意思を操る…以上だ。

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